ABOUT
SOTOCHIKUとは、時間を記憶した素材を寄付で集めて、新しい空間づくりの素材として生かすこと
SOTOCHIKU is to collect materials that memorize their time by donation and to use them as materials for creating new spaces.
Our work
PROJECTS
SOTOCHIKU素材を用いた、過去から現在までの重層的な時間が未来へ向かってリレーしていく空間
【能登地震で壊れたモノを未来へ活かす2】
手作業に徹した南部鉄器、茶器、茶葉の店舗空間。茶道文化を確立した利休の時代の空間に学び、SOTOCHIKU空間の創造に徹した。素材は、能登町宇出津からの瓦と木床材、千葉県鋸南町からの梁材と「ペンキのキセキ」鉄板を使用し、さらに入口には被害が甚大な珠洲市正院町の羽黒神社本殿の扉を使用した。まさに魂の宿る素材を使用させていただいた。茶道の魂を伝える空間になっているか?
そして、この空間は能登の人々を元気づける空間になりうるか?
【能登地震で壊れたモノを未来へ活かす1】
猫の通り道としての空間とは町の空間そのものだ。建物と建物の間には隙間が残り、それが主な猫の通り道になる。機能に従ってモノをつくりながら、むしろ勝手にできあがっていく残される部分こそが気ままに利用されていく自由な空間を目標とした。
能登地震で倒壊した松波酒造から寄付された瓦や木片からは、酒造りに込められた想いが滲み出してくる。能登の祭りの火柱やキリコを想起させるカタチは負の混沌が広がる被災地の現状がそのまま正の混沌へと転換する可能性として立ち現れる。
工場の廃墟の美しさは時間という自然が為した美しさだが、その美しさはその場所でつくる行為がひたすら繰り返されたことによってもたらされたともいえる。ぼくらは白い壁に線を引き、それをまた薄い白で覆う。この行為を最初の描いた線が遠くへ消えていくまで繰り返した。
その壁からは時間を感じられるだろうか?
SOTOCHIKU-DONATION.com
素材の寄付について
巷に溢れる、風雨や太陽に晒された、もしくは生命活動の場にあり続けることで「時間や生命の営みを記憶したモノ」を、新しい空間の素材(ソトチク素材)として使用するために、どうやって集めることができるか、が私たちの長年の課題でした。寄付控除の仕組みを利用するアイディアを得たのは2018年のことです。ソトチク素材が空間に与える価値がお金に換えられて、すばらしい活動をされているNPO法人に寄付されることで、ドナーの方々には寄付控除として還元され、ソトチク素材による空間づくりを「三方よし」のプロジェクトとして認められ、2020年には東京都から経営革新計画として承認を受けました。
SOTOCHIKU promoted by GRIDFRAME
SOTOCHIKU(ソトチク)は、GRIDFRAMEの代表・田中稔郎のライフワークとして提唱している「あらゆる人が持って生まれた、体一つになっても常に余りある生きる力を取り戻す空間をつくる」という理念を実現するために考案された空間づくりの手法のひとつです。
田中稔郎
TANAKA,TOSHIRO
GRIDFRAME 代表
京都大学大学院土木工学、ニューヨーク州立大学大学院建築学で2つの修士課程修了。
1998年、GRIDFRAMEを設立。
「汚しうる美」「なるの空間」「創造性の連鎖」そして、「SOTOCHIKU」を提唱。
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SOTOCHIKU news
ソトチクの進行中のプロジェクト、イベント、ニュース、コンセプトなどについてお伝えします。
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私たちの目がキラリンと光ったら、グリッドフレームに火がついた証拠です。