bistro The canal
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みなさん、お元気ですか?GRIDFRAMEの田中です。
2024年は元旦から能登半島地震がありました。
2016年に起きた熊本地震で母が一人で住む実家が半壊になったこともあり、被害の状況を想像すると胸が痛みます。
被害に遭われた方々へ心からお見舞い申し上げます。
今、がれきとなったものからSOTOCHIKU素材を寄付していただくことで、どこかの空間に再生され、素材に記憶された能登での尊い時間が次の時代へ受け継がれていく、ということを実現できないか、と考えています。
今のぼくたちの活動規模では数万円単位にしかなりませんが、寄付してくださった方には寄付していただく質量に応じて寄付控除を受けることができます。
SOTOCHIKU協会会員の方で、被災地の方々に繋げていただける方がいらっしゃったら、ぜひお願いいたします。
それから、もし、SOTOCHIKU素材を使用するのが、私たちGRIDFRAMEだけでなく、建築家やアーティストの方々などが使用してくださるなら、その分だけSOTOCHIKU素材を集める量を増やすことができます。
どなたかSOTOCHIKU素材の使用にご興味のある方はいらっしゃいませんか?
Facebookのメッセージ、もしくは、tanaka@gridframe.co.jp、田中まで、ぜひご連絡をお待ちしております。
<SOTOCHIKU実績報告>
1月30日に、西麻布のカフェ&バーThe canalの引渡しが終わりました。

このプロジェクトでは、千葉県鋸南町で寄付していただいた土壁を使用しました。使用した土壁は、屋根裏部分です。屋根裏には、墨で昭和4年12月建造と記されており、100年近くの時間を記憶しています。



昨年2月にこの住宅のリノベーションが開始され、その最初のタイミングでGRIDFRAMEが入り、土壁を採取させていただきました。


今回のカフェ&バーでは、壁の造作のデザインの要として使用することに決定。
サイズにカットされ、黄と青に塗装した土壁をバッグのように抱えて、六本木通りを歩いて現場へ搬入しましたw。


現地では、壁に固定して光を当てることで、空間がグッと締まりました。
小舞竹が見える荒壁でありながら、原色に塗装することで、和の空間に閉じることを免れています。

GRIDFRAMEオフィス&ショールームから歩いて5分にあるカフェ&バーなので、私たちは「もう一つのショールーム」と呼ばせていただいてますw。(実は、名前も付けさせていただきました!)
コンセプトは次の通りです。
The canal
6000年程前の東京は温暖化で低地が海に沈み、フィヨルドのような状態になっていて、現在の内陸の奥まで運河が入り込んでいた。
古代人にとって、数々の岬は海という死の領域へ突き出た「死と生の境目」として聖地と見なされ、中でも東京最大の岬である今の青山墓地は当時から強力な霊場だった。
そこからなだらかな傾斜を南へ下った西麻布交差点はいくつかの運河が交差する海の底であり、強大で不気味なエネルギーを発し続けてきた。
文化が発生するのはそのような場所からである。
2隻の泥舟が浮遊するThe canalは、その歴史を今に伝え、新たな文化をそこから生み出していく。
2月にはオープンされるので、近くへお越しになる方、ご連絡ください。ぜひご一緒しましょう。ランチもやられるそうです。
<ABCD分析について>
SOTOCHIKUによって、何をめざすのか?これを考えるために、ぼくたちはABCD分析を考案しました。

この図を元に、これまで、さまざまなことを考えてきました。特に、SOTOCHIKUの広義、「予定不調和に満ちた未来に向かって生きることによる心の躍動をさまざまな世界に実現させていくこと」とはどのようなことであるかを考える手段として有効だと思います。
この分析については未だにまとめきれていませんが、これまで書いてきたことを以下のサイトにまとめました。
https://sotochiku.com/category/abcd-analysis/
これを読んでいただけると、空間についてあまり興味のない方も、ご自分の生活との関わりの中でご興味を持っていただける方もいらっしゃるかもしれません。
ぜひお読みいただければ幸いです。
<SOTOCHIKU協会活動予告>
3月下旬~4月上旬に、「第2回ペンキのキセキ」を千葉県鋸南町保田駅前のパクチー銀行にて開催する予定です。
第1回の参加者の方々には、ぜひ再度のご参加をお願いしたく思います。
2024年1月31日 GRIDFRAME 田中稔郎
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